インドネシア株 エース・ハードウエア・インドネシア ACES 銘柄分析

インドネシアのライフスタイル製品の販売事業者 エース・ハードウエア・インドネシアの概要

エース・ハードウエア・インドネシアは1995年に設立されたリフォーム、ライフスタイル製品の販売メーカーである。

流通大手のカワン・ラマ・グループの傘下であり、メインの商品ブランドは「Ace」、「Krisbow」、「Kris」など。

代表のKuncoro Wibowoが親会社の100%株主で、エース・ハードウエア・インドネシアの59.9%の株を持っている。

2007年11月6日にインドネシア証券取引所で上場していて、本社はジャカルタである。

また「Toys Kingdom」と言うおもちゃ屋を2010年からやっていて、インドネシアに57の店舗を持っている。

「RUPARUPA」というオンラインストアもやっていて、前述のToys Kingdomの製品やエース・ハードウェアの製品を販売している。

インドネシアの人口構成比を表すかのように、全体の従業員の67%が30代以下と言う高い割合になっている。

日本も高度経済長期、その手前の時期は同じような感じだったのだろうか。

エース・ハードウエア・インドネシアの業績の分析

2019年~2021年3/4の売上と純利益

小売店だけあって、売上・利益ともにコロナの影響で下がっている。

2016年~2029年までは売上、利益ともに順調に積み上げていただけにコロナは痛かった。

2020年のセグメント別売上

リノベーション用の商品が主力で、次いでライフスタイル製品、おもちゃは全体に占める割合としてはかなり小さい。

コロナの影響でリノベーション用商品が、売り上げを大きく落としたのに大してライフスタイル製品が売り上げが落ちなかったので相対的に比率を伸ばしている。

家のリノベーションまで手が回らなくても、おうち時間を楽しむためのアイテムを揃えたりする傾向は確かにあったように思うので実感にも則している。

セグメントの細かな区分けを見てみるとリノベーション事業の製品群はおおむね以下の通りになる。

  • HORECABA(perlengkapanホテル、レストラン、 カフェ、ベーカリー)
  • ハードウェア
  • クリーニング
  • 照明
  • 塗料、はしご、建築材料
  • 配管および衛生設備
  • 電気
  • ツール

ライフスタイル事業は以下の通りだ。

  • 自動車
  • 装飾と家具•家庭用品とギフト
  • スポーツ&バイク
  • ホームリビング
  • 台所用品
  • アプライアンス
  • アクアペット
  • 芝生とガーデニング
  • アウトドアリビング
  • その他

両者とも売り上げがコロナの影響であがりそうなものもあれば下がりそうなものもある。

まとめ・評価

現状の株価だとPERは34%と東証1部の小売銘柄の平均PER33.70%と比べるとやや高い。

ただ、やはり何はおいても人口である。日本市場自体の大きさがシュリンクしていくことを踏まえて

それと対比した時のインドネシア市場のこれからの伸びを考えると、PERで考えると多少割安とも言えるかもしれない。

ただ、市場全体の傾向として今は株高と見られていると思うのでこの辺りは判断が難しいところな気がする。

個人的には、少なくとももう少し様子を見る銘柄かなと思うのと あまり個人的に上がらないので食指が動かない。

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