インドネシアのミネラルウォーターのメーカー トリ・バニャン・チルタの概要
トリ・バニャン・チルタは1997年6月に設立されたミネラルウォーターのメーカーである。
本社はジャワ島の西のスカブミという都市にある。
スカブミは、観光地みたいで近くに自然保護区があったり大きな滝があったりビーチがあったりするなど結構良いところのようだ。水も美味しいのかもしれない。
ALTO、TOTALという飲料水や、TOTAL8+という飲料用のアルカリイオン水が製品である。
ちなみに会社のレポートからリンクされているTOTAL8+ の公式Twitterをみにいったところ、凍結されていた。大丈夫だろうか。
インドネシアのやばげな匂いがする銘柄の情報を追って公式サイトへいくと、SNSが放置されていたりするのをまま目にする。
そういったところの更新をする余裕がなくなったらやばいということなのか、そういう体質だからやばいことになるのだろうか。明日は我が身である。
トリ・バニャン・チルタの業績の分析
まず、このグラフには出していない部分もあるが2016年~2019年までずっと赤字である。
2020年も赤字である。売り上げはコロナ前まで伸びていたのだが2020年で反転してしまった。
負債はつもり、資本は減っている。結構苦しい状態である。
そして、公式ページの財務ハイライトのページが2018年以降の更新がない。
四半期決算の報告書のホームページでの公開はは義務ではないのだろうか・・・? 今までどの会社を見てもあるのでそういうものだと思っていた。
とにかく総じて苦しい状況にあるといえよう。
唯一の救いは2020年になって営業利益ベースで見れば黒字化していることで、オペレーションコストが削減できてかつ資本注入を受けられれば生き残る可能性もなくはなさそう。
どの製品がどれくらい売れて、とかいったセグメント別の情報などはアニュアルレポートにも載せてくれてなかった。
まとめ・評価
なかなか苦しい状況に置かれている企業だった。水は正直コロナになっても消費は減らなそうなのだが
流通経路の問題か売り上げが減ってしまっているのも苦しい。
また、水しか販売していないようだが他の清涼飲料水に手を出さないのだろうか。
水ばかり飲み人はかなり稀有な気がすので、ジュースやお茶のような製品を作るみたいなことはやったほうが良さそうに思う。
OEMでは水以外も作っていそうなので、自社ブランドでもやったらいいのにと素人考えに思ってしまう。
ただ、CSR活動をきちんとしていて(報告通りなら)好感が持てる。
孤児の支援を行っていて、食糧を配給したりしているようだ。自社も厳しいだろうになかなか気骨のあることで見習いたい。
ちょっと流石に自分の胆力ではこの会社に少ない資本を託そうとは思えないが、CSR活動のところなど読むと少し頑張って欲しいなという気持ちになった。