アカデミー・スポーツ・アウトドアーズ、スポーツ・アウトドア用品の小売業者
スポーツ、アウトドアの小売業者であるアカデミー・スポーツ・アウトドアーズの歴史は古く1938年にアメリカのテキサス州で1号店がオープンしている。初めはタイヤショップ、それから軍の余剰品店になりそこからスポーツショップになったようだ。
今も本社はテキサス州にある。
スポーツ・アウトドアショップなので日本でいうところのスポーツオーソリティのようなイメージで良さそう。
オンラインショップの雰囲気もなんとなく似ている。
こちらがアカデミー・スポーツ・アウトドアーズで、次がスポーツオーソリティである。
似ていると思って紹介してみたが、どこのオンラインストアもこんな感じかもしれない。
大学のスポンサーになったり、非営利団体への寄付活動を積極的に行っているようで現役軍人および退役軍人、医療従事者、教師に対して寄付をしたり用具の寄付を行うなどしているようだ。
ホリデーシーズンには子供の病気の治療と予防のためにTシャツの販売利益の10%を寄付するイベントなどもしている。
アカデミー・スポーツ・アウトドアーズの業績・現状分析
2018年~2020年までは売り上げ、利益ともに伸びていた。
2021年も3/4四半期までは順調で、売り上げ・利益ともに順調である。
2020年時点でオンラインストアの売上高が2019年と比べると全体の売り上げのうち5.4%=>10.4%に上がっていてオンラインストアも好調である。
コロナのパンデミックの影響でアウトドアやスポーツを通しての健康の維持に関心が高まったことが功を奏しているようだ。
ヨガマットやトレッドミル(ルームランナー)、エアロバイクなどを使って家の中でできる健康維持を行っているようだ。
ヨガマット以外は単価がかなり高いので、確かにブームが来たら一気に売り上げが高まりそうだなと言う感じがある。
逆にコロナが収まってきてブームが過ぎ去ってしまったらどうなんだろうと言う感じ。日本でいうトレジャーファクトリーみたいなところにエアロバイクやトレッドミルが大量に並ぶことになるのだろうか。
店舗もめちゃくちゃ広いからコロナに感染する心配なく買い物ができると顧客に安心感を与えていると言っている。
確かに狭い敷地の店よりも安心感はあるが、空気がこもっていれば意味のない気もする。広くても人がいっぱいなら意味がない気もするがこういうのは感覚の話でもある。
旅行に行く代わりに、スポーツを近場もしくは室内で行うことが選択されているというのが追い風になっているとしているので感覚としても納得がいく。
評価・まとめ
現状はかなり追い風を受けている会社で、固定負債も減らしているし財務も問題はなさそうに思った。
PERは8.11と割安に感じられる。アバクロとかアメリカンイーグル等の同業他社を見てみたがここよりPERが低いので長い目で見ていないと判断がつかなそう。
ただ、2018年~2021年まで調子が良くても配当はなかった。2022年に入ってどうやら配当がありそうだがその利回りは0.97%である。
2020年中頃までくらいの株価で買えてれば面白かったかなあと思うが現状の株価だとあんまり旨味はなさそうに感じる。
強いブランドを持っているわけではなさそうだし、国際情勢も酷く今後数年環境が厳しくなりそうな感もある。
総じて、面白そうではあるが個人的には見送りかなと感じる。