クラウドフレア、Webインフラとセキュリティ会社の概要
クラウドフレア(Cloudflare)が最近気になる。
クラウドフレア(Cloudflare)はCDN、オブジェクトストレージ、ネットワークサービス、DNS、ロードバランサなどWebインフラに関わるサービス群を扱っている企業である。
AmazonのAWSやMicrosoftのAzure、CDNではAkamaiの競合となるクラウドサービスである。
クラウドフレアのサービスは私も利用していて、このサイトをホスティングするのに利用している。クラウドフレアに乗り換える前はNetlifyを使っていた。両方とも静的サイト(DBを使わずに提供するページ)のホストに強みを持っている。
Netlifyの欠点は、日本からのアクセスが致命的に遅いということだ。静的サイトなので、一度ビルドされてしまえばCDNからページを返すだけのはずであり、その速度と動的な処理が不要なうちのサイトのようなブログメディアとの食い合いの良さがポイントである。
そのため、遅いというのは致命的でクラウドフレアに乗り換えることにした。クラウドフレアは早かった。とはいえ、無料枠で使わせてもらっているのでNetlifyをあまり悪く言うことなどできないのだが。
クラウドフレアも無料枠で使わせてもらっている。十分すぎる速度と、Githubに記事をプッシュすると自動でクラウドフレアの方で変更を拾ってビルドして、サイトにデプロイしてくれる利便性がとてもありがたい。(Netlifyにも同じ仕組みがある)
そんなわけで、企業としての状況が気になったので見てみようと思った。
クラウドフレアの現状について
上場してからもずっと拡大のために費用を使い続けていて、赤字である。クラウドフレアはNon-GAAPベースでの純利益が2022年度全体で1000万ドル~1400万ドルと予測している。
しかし、Non-GAAPベースなのでストックオプションなどの費用を省いて計上されたりするようだ。つまり、頑張って大きく見せたときにはこんくらいに見えるよという数字である。
2022年度の第二四半期までの期間で99,254000ドル分の株式ベースの報酬を配っていて、すごい勢いである。順調にクラウドフレアが成長していって株価が数倍になったとするとビリオネアを沢山産みそうだ。(もう既にそうかもしれない。)
IRに今後の会社方針とかが書いているわけでではなく製品ニュース等から読み取るしかない。
2020年10月に発表された企業向けのNetwork-as-a-service型のCloudFlare Oneが2021年では100%成長していてこれを推しているようだ(2020年末に発表されてそこからの純増と考えると、数で書いてほしいものだ)
コロナ禍で出社できなくなったことで、会社内にIT資産を置いて社内のVPN経由でしかデータにアクセスできないというモデルが崩壊したことから、インターネット上にビジネスデータとアプリケーションを置いてどこからでも認証されたユーザー(社員)ならいじれるようにする。というのが基本的な考え方でクラウドサービスのネットワーク版である。
危険なトラフィックをCloudFlare Oneが検知してくれる(DDos攻撃への対応)などがあるので安心というところだろうか。ネットワーク関係はあまり詳しくないのでこのイメージも合っていないかもしれない。
現在、Appleが社員を沢山出社させようとして緩和したり 、マイクロソフトが出社を再開したり
結局リモートワークだけでというのは成り立たず、回帰の流れが生まれていることから少し逆風かもしれない。ただ、家でも仕事させられる。つまり勤怠管理をしなくても社員をこっそり働かせられるというのは悪い経営者にとっては垂涎ものである。
そういう思考と食い合いがいいので、導入が進むかもしれない。ただ、上記のような働かせ方で良いと思っているケチな経営者のところではセキュリティにコストを払うということ自体を考えられないか。
インターネットのトラフィック自体は今後も増えていくはずで、現在Web上のトラフィックの14%がクラウドフレア経由らしく、トラフィック自体の増加がプラスに働くのであれば見通しは明るそうである。
正直、 CDNとサイトのホスティングサービスとしてしか使用していないしこの分野のマーケットに関して勝負を分けるようなポイントを知っているわけではないので、将来的にGAFAのようになっていくかと問われたら分からない。
なんだかんだCiscoもIBMもOracleも元気に生きていて、CDNで有名なAkamaiも利益を出しているので同じようになってくれという他ないのであった。
本筋と関係ないが、会計報告やIR情報がPDFではなく、Webページ上にベタで書いてあるというのもあまり見ない気がする。
まとめ
米国株はそんなに銘柄数はそんなに多くないがそこそこ買っている。
ベライゾン、AT&T、クラウン・クラフツ、アルゴンキンパワー&ユーティリティ、デュオリンゴなどだ。
このブログをたまたまのぞいてくれた人にこんなことを伝えるのも非常に情けないのだが、一番参考にしてはいけない。何故なら、私の買っている米国株は全て含み損の状態だからだ。
クラウドフレアも、未来を感じるが高値圏な気がムンムンである。あんまりグロース株を買わない身からするとグロース株の買い時が全然わからない。
現在も利益が出ていない事業で、将来は黒字になるなんて言われても非常に疑わしく感じる。
わからないが、手を出したい誘惑にかられているし幾らかは買ってしまうことだろう。
配当こそが、利益が出ているという紛れもない証拠であり、配当や継続的な利益が出ていない株は上がっていくとしても、それはその会社がすごい利益を出すんじゃないかというマーケットの雰囲気で上がっているだけだと考えている。
今回は、すごい利益を出す会社になるんじゃないかと皆が期待する状態にたどりつくという方へ賭けてみる。