マレーシア最大の電力会社
マレーシア最大の電力会社、テナガ・ナショナルは水力・火力発電や送配電事業をマレーシアだけでなく インドネシア、インドでも行っている国際電力会社である。
再生可能エネルギーへの移行も積極的で、再生可能エネルギーの普及に伴いEV用の充電設備の整備にも取り組んでいる。
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日本の企業とも関わりが深い、というより大きな会社なので協業している。
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川崎汽船と2016年から10年契約を結んでいるので、テナガ・ナショナルは後5年は川崎汽船のお船で石炭を運んでもらうことになるようだ。
余談になるが、川崎汽船は長期契約を結ぶことで安定したキャッシュフローを得る戦略のようだ。 (そうすると、船に使う燃料の需要も予測しやすくなるだろうし、契約者側には長期契約によるディスカウントによるメリットがありそう。)
トルコやサウジアラビアなどマレーシアと同じイスラム圏の国にも出資していて、拡大していくイスラム圏のなかで存在感を強めていきそう。
パキスタンの会社、TNB Power Daharkiの持ち株は100%売却したようだ。
ここ5年範囲で見ると、株価はめちゃくちゃ底に来ている。
PERは13%台と、普通くらいで 公共性の高い事業なのでガツーンと売り上げが伸びていくことは想像しにくい。
ただ、買収等がうまくいくと売り上げ自体は伸びそうだが利益率がそれによって上がりそうな感じはあまりしない。
国外の発電所を買収しても、そこの運営を改善することはできても電気料金を操作することは基本的にできないだろうから コストカットしか改善の余地がないのではないかと見込まれる。
発電効率の良い新しい発電所を建てるのはあるが、それが利益に反映されるのは結構先ではないだろうか。
配当は9月と3月に2回あり、見込みの配当は4.39%である。なかなかいい。
再エネ等あり、10年先の電力業界の未来など素人には到底予想できないが 潰れることはなさそう。
利益も、電力会社が継続できるレベルで担保されるだろうから配当が維持できる範囲で推移するのではないだろうか。
株価の上昇がどこまでありそうかは正直予想できないが、底で入れれば長期で持って面白そうかなと思う。
何より、水力発電など個人的に発電へロマンを感じる。
テナガ・ナショナルの評価・まとめ
(2022/06/22現在)52週最安値になっていて、買い時ではないのかなあと思ったりする。
現況について調べていないので株価が下がっている要因がなんとなくわかって、長期的な問題でないと判断できるなら買ってみるかもしれない。