インドネシア株 サラナ・メナラ・ヌサンタラ TOWR 銘柄分析

通信塔の建設・リース会社 サラナ・メナラ・ヌサンタラの概要

サラナ・メナラ・ヌサンタラは2008年にインドネシアのジャワ島の中部クドゥスに設立された。

事業は、通信塔を所有・運営する会社に投資して無線通信会社に通信塔をリースすることで成り立っている。

具体的にはPT Profesional Telekomunikasi Indonesia(Protelindo)の株式を所有して、

同社がスマトラ、ジャワ、バリ、カリマンタン、スラウェシなどの地域にある計21,381の通信塔を所有・運営することでなる。

Telkomsel, XL アクシアタ, インドサット等のインドネシアで主要の通信事業者を顧客に持っている。

2019~2020年にかけてXLアクシアタやインドサットが持っていた通信塔を買収、リースバックしている。

事業成長の主眼としてはタワーの建設と買収、既存のタワー間の接続を含む光ファイバーの普及においている。

大手の通信事業者を顧客としていて、通信インフラの根幹を担う企業であるといえる。

サラナ・メナラ・ヌサンタラの業績の分析

2020年~2021年3/4の売上と純利益

事業形態からして大体予想がつくが、あまりコロナの影響もなく順調に売り上げ・利益ともに上がっている。

これは、日本でもそうなようにインドネシアでもテレワークが推進されていることにも影響しているだろう。

4Gネットワーク回線の普及とエリアの拡大が行われていて、今まさに通信需要が成長している国なのでこの結果はあまり驚きはない。

売り上げが伸びているのと同じように販管費は伸びているが、売り上げにかかる経費全体で見ると2020年よりむしろ下がっていて利益の質も高い。

ただ、前年にタワーをXLアクシアタの持っていたタワーを1000塔買収していることから 大きな買収の動きがなかったことから出ていく金額が少なかっただけとも言える。

2020年セグメント別の営業利益

その他、と一つにまとめられてしまっているように主軸のタワーのレンタルが収益のほぼ全てになっている。

サラナ・メナラ・ヌサンタラが大手通信事業者から通信塔を買っているため、インドネシアの通信事業者としては自前で通信塔を運営するのではなく、通信リースしてもらったものを使う流れなのだと思う。

しかし、この流れが逆にいくようなことがもしあるとすれば大打撃を受けることになるポートフォリオであるといえよう。

ただ、それ自体は現時点では予測し得ないことなのとリスク的にはかなり低いことではないかと思われる。

通信需要自体が伸びていくのだと仮定できれば、売り上げ・利益ともに順調に伸びていくことが期待できるのではないだろうか。

人口の増加や5Gの普及など、通信トラフィックが増えていく土台は整っているため好環境であるといえよう。

評価・まとめ

私としてはインドネシアの通信大手のテレコムインドネシアペルソも持っているが、通信が大好きなのとインフラが大好きなので株を買ってしまった。

2020年1月に1130IDRで買ってジリジリと下げてきてる。

通信塔を立ててレンタルしている会社なので、レンタル先の会社が自社でガンガン通信塔を立てるようになったらヤバそう。

レンタル先の収益率が悪化するとか事業環境が大きく変わらなければ安定しそうなモデルである。

インドネシアでのスマートフォンの普及率 は高いが、ブロードバンド回線のサブスク加入者は80%ほどなので、まだ少し伸びる余地はありそう。

人口もかなり増える予定なので、上記みたいな大幅な環境の変化がなければ安定するのではないかと思い、購入した。

事業が伸びていったらいいなという気持ちでがっつりホールドである。

ちなみに、インドネシアの首都はジャカルタからヌサンタラになるようである。

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