2月の取引について
配当利回りが高く、PBR・PERが低いものを中心に物色した。
2月からより一段とバリュー株(特に低PBR株)に追い風が吹いている感じがした。
そのため、狙っていても手が出なかったりする銘柄も出てきている。
決算で下げていたふくおかフィナンシャルグループ(8354)や原材料費の高騰等で奮わない明治ホールディングス(2269)などを追加。
また、銀行系と逆の動きで下げてきている不動産系もいくつか物色した。
人口が減ると過疎過密は深刻にならざるを得ないと考えているので、長期目線で東京近郊の不動産銘柄の利益が落ち込んでいくことはないのではないかと予想している。
以前から持っていた化学関連のいくつかの銘柄は住友化学以外は上がっていて(100株のみで助かった)、先行きに期待が持てるか怪しいものは整理して、それ以外のものはがっちりホールドしている。
バリューの民について
私は、株式市場にお金を突っ込んで利殖に励み、利殖を趣味とするがゆえに日常生活における出費を極力減らし、何のための投資なのか目的と手段がごっちゃになってしまうくらいケチな人間のことを『バリューの民』と呼んでいる。
悲しいことに私自身もバリューの民ではあるのだが、株関連の人間のTwitterやブログを覗いていると度を越したバリューの民が散見される。
バリューの民がネットの海に放流する主張には、非バリューの民から見ればおそらく何を言っているのだこいつはとなるようなものが非常に多いと思われる。
そんなバリューの民の叫びの中でも、私が特に度肝を抜かれたのが「妻に贈る誕生日プレゼントは高いものにしている。安いものは買った瞬間に価値を失うが、高いものはさらに値が上がったりして価値が落ちないからだ。」という主張にであった時だ。
金銭的に損したくない気持ちが強くでて、プレゼントを買うというよりは実物資産を買うときの気持ちになっちゃっているのである。
あまりにも悲しくはないだろうか。いや、多分本人もそういう趣旨の物言いであると気づいていないだけであろう。(本当は純粋に喜んでもらえるものを買ったら、たまたま高い物であった可能性もある。)
無意識にお金に換算して、これを買ったら損だ得しただのは、非常に楽しいのだがやりすぎて身に染み込んだらば一生とれない呪いである。
近江商人に習って三方良しの姿勢を学ばなければ、これからのインフレで安い価格にアンカリングされていたバリューの民たちは、ちょっと値が上がっただけの食料にケチをつけて買わないでいて飢え死にしてしまいかねない。
人のフリ見て我がフリ直せと思った出来事であった。(実際に直っているかは触れない)